赤ちゃんが臍帯ヘルニアでした(3)~病状の説明と検査の数々~

入院中の赤ちゃん

こんにちは!まめうましです。

先日より、臍帯ヘルニアの息子を出産した時のお話を書いています。

健診で臍帯ヘルニアの疑いが発覚して、大学病院を受診したところ、そのまま緊急入院することになってしまいました。

今回は、先生から聞いた病状の説明や、大学病院で受けた様々な検査について書いていきます。

お願い
あくまで我が子のケースなので、同じ臍帯ヘルニアでも治療やその後の経過が同様になるわけではない、というより、むしろ普通は同じようにはいかない、という前提で読んでいただけたらと思います。

それでも、出産にあたって不安や悩みを抱えている人にとって、少しでも参考にできる情報になればと思って書かせていただきます。

赤ちゃんや出産についての先生による説明

大学病院の外来に行ってそのまま入院が決まった日、夫が荷物を届けに来てくれたタイミングで、赤ちゃんの状態についての説明を夫婦そろって聞く機会を設けてもらいました。

大学病院で主治医となったのは気さくな女性の先生C先生とします)でした。いきなりの急展開で不安も多い中、細かい質問や相談にも快く応じてくれる先生で心強かったです。

赤ちゃんに起こっていた症状

C先生の説明によると、息子の臍帯ヘルニアでは、小腸がへその緒の中に飛び出してしまっているとみられるとのことでした、

エコーでみる限り、飛び出した部分は直径5~6cmほどの大きさとのお話。

また、長さのある小腸が小さい穴から外側に飛び出ているため、穴の部分で詰まりが生じて手前側にガスがたまり、胃と十二指腸の拡張がみられるとのことでした。

そして、息子の臍帯には、ヘルニア以外に「単一臍帯動脈」という異常もありました。これは、本来へその緒に2つあるはずの動脈が1つしかないというもので、それ自体に問題があるわけではないと説明を受けましたが、合併症を伴うことがあるようでした。

その他、臍帯ヘルニア発覚前の健診から小さめサイズであることはわかっていましたが、胎児発育不全の疑いもあると言われました。

分娩は帝王切開に

出産はもともと普通分娩を予定していましたが、臍帯ヘルニアがあることで分娩の最中、へその緒が破れて中の小腸が飛び出してしまうなどの危険性が考えられるため、帝王切開での分娩になるとの説明を受けました。

もともとの産院でA先生に臍帯ヘルニアの疑いと診断されたとき、「普通分娩で産めるのですか?」と質問したときには、「今後の検査や診察で検討するまではなんともいえない」と濁されていたのですが、C先生は最初からはっきりと「帝王切開です」との説明でした。

帝王切開の手術については、40週まで待つことはせず、正産期に入る37週か、その翌週あたりで行うことになるだろうとのことでした。

「こうなるとは思っていなかったよね、ごめんなさいね…」と謝られましたが、臍帯ヘルニアの診断を受けた時点で覚悟していたことなので、帝王切開自体はそれほどショックではありませんでした。

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臍帯ヘルニアは、合併症の中の一つとして起こることも多い

C先生は、臍帯ヘルニアがそれ単体ではなく、いくつかの合併症の中の一つとして現れることも多いというお話もしてくれました。

特に、染色体異常の一つである「13トリソミー」の症状の一つとして現れることがあるということを説明されました。

この時は不安を煽らないよう、先生から聞く話以外のことをあまりネットなどで調べないようにしていたのですが、あとあと調べてみると、13トリソミーは染色体異常の中でも特にその後の経過が悪く、多くの赤ちゃんが1歳までに命を落としてしまうようなものだそうです。13トリソミーについての詳しい話をC先生がこの時点でしなかったことに納得しました。

C先生のお話では、現時点でエコーを見る限り、生まれてくる赤ちゃんが13トリソミーである可能性は低いと考えているが、併発する症状が出ていないかを確かめる必要があるとのことでした。

13トリソミーの場合、臍帯ヘルニアの他に心奇形を併発するとのことで、この有無を確認するため、MRI胎児心エコーといった検査をするとの説明を受けました。

これらの検査の結果を小児科小児外科の先生たちとも共有して、赤ちゃんが生まれた後の手術治療についての計画を立てるとのお話でした。

MRI、心エコー、心電図の検査をしました

C先生の説明の通り、入院初日とその翌日の2日間かけて、いくつかの検査を受けました。

この時受けた検査は、

  • MRI
  • 胎児心エコー
  • 心電図
  • レントゲン(帝王切開の準備用)

の4つです。

MRIではおなかの中の赤ちゃんの様子を撮影しました。MRI検査は人生で初めてだったのですが、30分くらい閉鎖された空間に入れられ、大きな音が鳴ったり息を止めなければいけなかったりで、大概のことは気にならない私でもけっこうストレスを感じました…。

胎児心エコーは、おなかの中の赤ちゃんの心臓をエコーで診る検査です。いつも健診で受けている腹部エコーのような感じでした。

心電図検査では、母親(私)の心電図をとりました。体に電極を貼り付けて行う検査です。

レントゲンは、赤ちゃんの検査というわけではなく、帝王切開をするにあたって必要な準備だそうで、胸部のレントゲンをとりました。

これらの検査の結果についての説明は、数日後にまた夫婦そろって聞くことができました。

次回はその時のお話から書いていこうと思います。