こんにちは!まめうましです。
今年の夏に生まれた長男は、「臍帯ヘルニア」という病気をもって生まれてきました。
とてもざっくり説明すると、赤ちゃんの内臓器官がおなかに収まらず、へその緒の中に飛び出してしまっている状態のことです。
息子は今ではすっかり元気で、通常と変わらない生活を送っているのですが、当時は不安な思いをたくさんしました。同時に、この体験を記録して、同じように不安を抱えているお父さん、お母さんたちに向けて発信できたらと思うようにもなりました。
今回の記事から数回に分けて、臍帯ヘルニアの息子を出産したときのお話を書いていこうと思います。
それでも、出産にあたって不安や悩みを抱えている人にとって、少しでも参考にできる情報になればと思って書かせていただきます。
目次
始まりは、エコー画像の違和感
そもそもの始まりは、20週くらいの妊婦健診の時の出来事でした。
先生曰く、エコーで赤ちゃんのおなかのところに何かボコっとなっているように見えるけど、向きが悪くてきちんと確認できないとのこと。
後日、改めてエコーをとりなおしにいくも、また向きが悪くてよく見えず…。赤ちゃんのその他の成長の状態は良好なので、そのまま様子見、ということになりました。
へその緒の血流が少ないと言われ…
その後、赤ちゃんが大きくなってきて、気になっていたおなかの部分がよく見えるようになりました。すると、へその緒の血流が一部少なくなっているとのこと。先生には、赤ちゃんが動いている間にへその緒がからまって結び目のようになって、血流が妨げられてしまったのかもしれないね、と言われました。
へその緒の血流が少ないと、必然的に赤ちゃんに届く栄養も少なくなってしまうのですが、我が子は小さめながらも正常の範囲内でしっかり成長していたので、そのまま通常通りの健診で様子を見ていました。
ですが先生も、へその緒のことや赤ちゃんが小さめなことが気がかりだったようで、張り止めの薬を処方したり、NST(お母さんのおなかに機械をつけて、赤ちゃんの様子を一定時間モニターするテスト)を通常より早めに始めたり、系列病院の本院の先生(この後何回か出てくるので、A先生とします)が診察を担当する日にも予約を入れるよう指示があったりしました。
35週の妊婦健診で、臍帯ヘルニアの疑い
そして、35週の妊婦健診の日。この時も、いつも通っているクリニックのかかりつけの先生から、普段のエコーよりも詳しい超音波スクリーニング検査ができる本院で、以前も診察を受けたA先生に診てもらうよう指示されて、本院の方で健診を受けました。
本院でも、いつものように血圧・体重と尿検査をしたあと、NSTで赤ちゃんの様子を確認し、最後にエコーをしました。
いつもよりはっきりと赤ちゃんの様子を確認できるスクリーニング検査をしてもらいましたが、A先生は、赤ちゃんもとても元気だしいいでしょうとのこと。「少し小さめなのは、これからも大きくなるので大丈夫。臨月までしっかり栄養をとって良く寝ること!」とのアドバイスでした。
診察が終わり、「いつもと違う場所まで来て不安だったけど、赤ちゃんは大丈夫なんだな、よかった」と思いながらお会計を待っていると、看護師さんに呼ばれました。どうやらお会計の順番がきたわけではなさそうです。話を聞くと、院長(A先生とは別の方です)の指示で、帰る前にもう一度NSTを受けてくださいとのことでした。
NSTのあと、最初に診察してくれたA先生からもう一度お話があるとのことで、再度診察室へ。改めてエコーをとりなおし、赤ちゃんのへその緒のところをよーく確認してみると、A先生から「臍帯ヘルニアかもしれない」との一言が。
「赤ちゃんの腸など、内臓がへその緒の中に飛び出てしまう病気だけど、生まれた後に手術すればきれいに治るから、心配しすぎなくても大丈夫だよ」とA先生は説明してくれました。
ただ、生まれてすぐ手術となるので、通っている産院ではなく大学病院で出産する方がよいとのこと。A先生が勤めている別のクリニックで、この日の健診で行ったものよりさらに詳しい4Dエコー検査というものができるので、そちらでもう一度赤ちゃんの様子を詳しく診たうえで、大学病院への紹介状を書いてくれるということになりました。
そしてこの後、紹介状をもって大学病院の外来に行くのですが、なんとそのまま緊急入院することになってしまいます…。
次回は、そちらについてのお話を書きたいと思いますので、よろしければまたご覧ください。