こんにちは!まめうましです。
先日より、臍帯ヘルニアの息子を出産した時のお話を書いています。
転院先の大学病院で、おなかの赤ちゃんの状態について詳しい説明を聞き、いくつかの検査を受けました。
今回は、その時受けた検査の結果を聞いたときのお話です。
それでも、出産にあたって不安や悩みを抱えている人にとって、少しでも参考にできる情報になればと思って書かせていただきます。
目次
臍帯ヘルニアではなく、腹壁破裂の疑い
MRIや胎児心エコーの検査を受けた数日後、大学病院での主治医であるC先生から、検査結果の説明を聞きました。この時の説明も、夫と一緒に聞くことができました。
まず聞かされたのは、赤ちゃんのおなかに起きているのは当初疑っていた臍帯ヘルニアではなく、腹壁破裂である可能性が高いということでした。
腹壁破裂とは、その名前の通り、おなかの壁が破れてしまっている状態のことです。
MRI画像等から診断するに、息子の場合はおへその右側に穴があり、そこから小腸が飛び出してしまっているようであるとのお話でした。
また、追加の検査で調べていた合併症の心奇形については、MRIや心エコーなどの結果を総合して、現時点で確認できるそれらしき所見はなく、正常と考えられるとのことでした。
なお、臍帯ヘルニアの場合は合併症の1つであるとの説明を前回受けていましたが、腹壁破裂の場合はその可能性は臍帯ヘルニアよりも低くなるとのことです。
再三言われたのは、ここまでの検査結果はあくまでも画像から診断した推測であるため、実際のところは生まれてみないとなんともいえないということでした。
合併症の可能性は低くなってひとまず安心かとも思いましたが、おなかの中の赤ちゃんということになると、結局はお医者様たちでも直接見るまで断定はできないようです。
我が子の場合はなかなか特殊なケースだったのか、この説明の翌日の診察時の腹部エコーでは色々な先生が見に来て、「やはり臍帯の横に穴があるね、腹壁破裂かな」というようなやりとりを先生同士でしていました。
赤ちゃんの手術について
前回の説明で、分娩は帝王切開で行い、その後生まれてきた赤ちゃんはおなかの手術を受けるということを聞いていました。
赤ちゃんの手術のタイミングについては、生まれた直後ではなく、諸々の準備や条件が整ってから行うのが一般的なのだそうです。
ですが我が子の場合は通常より早めに行うかもしれないと、このとき説明を受けました。
というのも、小腸がおなかの外に出ている場合、普通は羊水中をゆらゆらと漂うような動きをするそうなのですが、エコーを見る限り、我が子の場合はそれがなかったそうなのです。それはつまり、小腸がどこかに癒着している可能性が高いということでした。
また、C先生からの最初の説明でも聞いたように、小腸が飛び出ている穴の部分で詰まりが生じ、胃や十二指腸に大量のガスがたまっているため、癒着の件も含めて早めの処置がベターであるとのお話でした。
上記の理由から、帝王切開自体も正産期の37週を待たずに早めに行うかもしれないとの話もありましたが、最終的なスケジュールは今後検討して決定しますとのことでした。
いずれにしても、赤ちゃんの手術をするのは産科ではなく小児外科の先生なので、小児外科の先生に相談の上で諸々の方針を決めていきますとのことで、これ以上先の話は聞けませんでした。
帝王切開手術の説明と同意書記入
この日、赤ちゃんの検査結果の説明と同時に、私が受ける帝王切開の手術の説明もしてもらいました。
実は私自身も帝王切開で生まれてきており、母のおなかにある帝王切開の傷跡を見たことがあります。
5歳下の弟も帝王切開だったので、全身麻酔で手術を受けていた母の姿はなんとなく記憶に残っていました。
そんなことから、自分も全身麻酔で、おへその下から縦に切開することになるものだとばかり思っていたのですが、それは20年以上前の話で、今は部分麻酔、横切開で手術できると言われました。
覚悟はしていたものの、縦に傷跡が残るのはやはり少し抵抗があるな…と思っていたので、縦切開よりも目立ちにくい、14cmほどの横切開で手術できることは嬉しい予想外でした。
また、部分麻酔で意識があるので、赤ちゃん誕生の瞬間をしっかり味わえるのも嬉しかったです。
ただし、本当に緊急で少しでも早く赤ちゃんをおなかから出さなければならない状況になった場合は、全身麻酔、縦切開で手術を行うとのことでした。
合併症の可能性や輸血のことなど、一通りの説明を聞いた後、同意書にサインして、この日の説明は終了となりました。
ちなみに、次に先生からの説明を夫婦そろって聞けることになるのは、息子が生まれる日のことでした。
それまではMFICUという重症者管理用の病棟で入院生活を送ることになるのですが、その時の様子は次回の記事でお伝えします。