こんにちは!まめうましです。
先日より、臍帯ヘルニアの息子を出産した時のお話を書いています。
まだ帝王切開の手術日も決まっていないある日、突然陣痛が始まり、そのまま緊急帝王切開することになりました。
今回は、緊急帝王切開の時の様子について書いていきます。
それでも、出産にあたって不安や悩みを抱えている人にとって、少しでも参考にできる情報になればと思って書かせていただきます。
目次
迅速な準備と小児外科の先生のお話
緊急帝王切開が決まると、先生や看護師さんたちが急いで動き始め、テキパキと準備が進められていきました。急に決まった手術にも関わらず、各所の対応が迅速で、さすが大学病院だなと驚くと同時に、感謝の気持ちでいっぱいでした。
まず、放射線技師の方が機械をもってベッドサイドに現れて、手術前のレントゲン撮影を行いました。
そして、看護師さんは私の脚に血栓予防のストッキングをはかせてくれました。私も渡された手術着に着替えました。
諸々の準備が終わってもうすぐ手術室に移動、というところで、夫が病院に到着しました。
帝王切開の前に、小児外科の先生から赤ちゃんの手術について説明があるとのことで、コロナで面会禁止だったところを特例で、夫もベッドサイドに来て一緒に先生の話を聞くことができることとなりました。
小児外科の先生と対面するのはこの時が初めてだったのですが(本来なら手術前に一度説明を聞く機会を設けてもらう予定でした)、私たち両親を不安にさせないようにと何事もふんわり伝えてくれていた産科の先生とは違ってストレートに、赤ちゃんの病気について説明してくれました。
小児外科の先生は、赤ちゃんの腹壁破裂という病気は難しい病気であり、生まれたら迅速な処置が必要で、ひと昔前までは助からないこともあったと言っていました。けれども今の医療技術であれば、助かることが多くなったとのお話で、赤ちゃんが生まれた後すぐに小児外科で預かって、手術をしますと言ってくれました。
帝王切開直前でかなりシビアな話をされて衝撃的ではありましたが、ここまで来たら先生と赤ちゃんを信じるしかないと思い、夫に見送られながら手術室へ向かいました。
人生初の手術でパニック気味(笑)
手術室は思った以上に広くて、たくさんの人が集まっていました。産科だけでなく、小児科・小児外科の先生や看護師さんたちも来ていたので、普通の帝王切開よりもさらに大人数だったのだと思います。
手術を始める前に、心拍や酸素量をモニターする機械を指先につけられ、麻酔の準備に入りました。
麻酔は背中から入れるので、横向きになって背中を丸めたような体勢になります。見えないところに管を入れられるので、痛みはそれほどではないのですが(むしろ陣痛の方が痛くてそれどころではない)、とても怖かったです。横についてくれていた助産師さんの手をずっと泣きながら握ってました(笑)。
麻酔が効いてくるころ、効き具合を確認するためにおなかに保冷剤を乗せられたり、おなかをさわられたりして、感覚があるかどうか聞かれました。
先生に「これはどう?」と聞かれて、「触られてるのかどうかわからないです」と答えたら、「今かなり痛いことしてるけどわからないなら大丈夫だね!」と言われたのを覚えています(笑)。
部分麻酔で手術を受けるのは不思議な感覚で、色々といじられているのはわかるのですが、神経が麻痺していて「痛い」などの感覚はまったくありません。最初はそれがなんだか気持ち悪くて、大丈夫かな…と不安になりましたが、だんだん慣れていきました。
無事、赤ちゃんとご対面!
手術開始から20分ほど経った頃でしょうか。赤ちゃんが無事、生まれてきてくれました!
病気もあり、元々小さめだったうえ、予定日よりだいぶ早く産むことになってしまったので不安でしたが、しっかり産声も聞こえて、とてもほっとしました。
赤ちゃんは、とりあげられるとすぐに小児外科の先生たちに引き渡され、状態をチェックしてもらっていましたが、しばらくすると、私のすぐ横まで連れてきてもらうことができました。
ちっちゃいけれど、ちゃんと人間で、息をしていて、とても感動しました。
産む前には、もしかしたら生まれた後しばらくは会えないかも、という話も聞いていたので、手術室で顔を見ることができて本当に嬉しかったです。
赤ちゃんと対面して、写真を撮ってもらったあと、赤ちゃんはまた小児外科の先生たちのところに戻って処置の続きを受け、小児外科の病棟へと運ばれて行きました。
私は隣のベッドでおなかを閉じてもらい、1時間半ほどで手術は終了しました。
ちなみに、おなかは開くときよりも閉じるときの方が時間がかかるのですが、私の場合、おなかの中に赤ちゃんの便が出ていたようで、それを洗浄するのにさらに時間がかかっていたらしいです。確かに、ガシャガシャとかき回されている感じがした気がします…笑。
このあと私は病室に戻り、赤ちゃんはおなかの手術を受けることになります。その時のお話は、次回の記事で。